2018年7月15日日曜日

ホームセンターで売っているシリコン(シール用シリコン)で型取りはできるのか?




ホームセンターで売っている(シール用シリコン)シリコンで型取りってできるの?



前回記事では「おゆまる」と「型取くん」の比較をしてみました。結論では多分同じ素材なので買うならコスパの良い「おゆまる」の方が良いという内容でした。

結局その後「おゆまる」を使う機会も無く、型取りや原型作りにはどんな素材が向いているのか試行錯誤を繰りかえしています。

ブログを全然更新していなかったので、実際に試したのは大分前の話なのですが、これからいろいろな原型を作ってみたいとか複製するための型取りは何がいいのか?という情報を知っておいた方が何かと楽だと思うんですよね。

それで今回紹介するのは型取りする素材に関してです。

型取り用シリコンって東急ハンズとか通信販売でもいろいろ売られています。

でも結構値段が高いし、近所に東急ハンズが無いし手に入れるなら通信販売しかない。

でもホームセンターならある。ホームセンターで売ってるシリコンって型取りに使えないのだろうか?

ホームセンターで売っているシリコンっていわゆる「コーキング」「シーリング」「シール材」などと呼ばれている目地止め用のやつです。





↑こういうやつ


↑コーキングガンを使ってウニュウニュとシリコンを搾り出します。

















↑今回使ったのは「セメダイン8060」という
シリコーンシーラント。耐熱150度までなので、
今後作ろうとしている金属素材の
鋳造にも耐えられる?か試してみたかった。






















これなら値段も安いし一番の利点は「すぐ手に入る」ということ。




買ってからずっと放置していた【GSIクレオス】Mr.型取りブロックを今回初めて導入。以降かなり重宝しております。
Yahooショッピングで買うと結構安く手に入ります。(安いショップだと400円台から売られてました)



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↑型取りブロックの土台も商品としてありますが、私は100円均一で買ったプラ版を下に敷いて、その上に型取りブロックを置いてから油粘土を敷き詰めています。




ブロックを組んだ際、その大きさに合わせて
100均プラ版を切って土台にしています

















ダイソーで買った油粘土100円で300g。
型取りの土台としては全く問題なし
















油粘土はちゃんと粘土ケースに入れて保存してます
















途中の工程の写真が無くてすみませんが、



1.型取りブロックを組む


2.大きさに合わせて土台となるプラ版を用意(一度作っておくと後で何度も使えます)


3.油粘土を土台として敷き詰める


4.型を取りたい原型を油粘土の中央に埋める



YOUTUBEでも「メタルジグ製作」などの動画がUPされているので型取りの順番はわかると思います。





今回は実験としてシルバーリングを型取りの原型として使ってみました。



原型となる物がまだ無かったので、シルバーリングを
型として使ってみた
















型取りブロック&粘土にシルバーリングを乗せてみた














シリコンシーラントで埋めてみた



















コーキングガンでシリコンシーラントをウニュウニュと流し込んでみました。


正直この時点で「たぶん上手くいかないだろうな」と思いました。


ウニュウニュと流し込んだ際の写真を撮っていなかったので伝えづらいのですが、

シリコンがもっとどろどろしていないと型に追随しない(細かい部分に入り込まない)ので型取りには向いてないなとこの時点で理解できました。


例えるならコーキングガンから出されたシリコンはところてんを天突き器から押し出すのと同じ感じです。




↑イメージ的にこんな感じ




だからだれもシーリング材で型取りしないのかぁ

と。上の写真ではなんとか型取りブロックに敷き詰めていますが、シリコンシーラントがドロドロではないので、プラ版などを使って練りこみつつ押し込みました。





シリコンシーラントで型取りしてみた結果


シリコンシーラントの説明欄に何時間で硬化するか説明が無かったので、大事をとってシリコン硬化に丸2日放置してみました。


表面は固まっているけど中身はどうなんだろう?





ダメだぁ。グチョングチョンだ























シリコンが糸引く位固まっていない






















なんとか指輪を救出






















まさに跡形も無い状態






















上記写真を見ても判るとおり、中のシリコンは全く硬化していませんでした。




ホームセンターで売っているシリコンで型取りはできるのか?結論


いわゆる型取り用シリコンは



主剤+硬化剤を混ぜることにより化学変化によって硬化


をするため、数時間で硬化するが、ホームセンターで売っているシール用のシリコン材は


空気に触れると硬化


の為、型取り用のシリコンとしては全く機能しない


・硬化に時間が掛かる(中まで固まるのにはいったい何日かかるか不明)

・原型に追随しない





だよね~。それができたらやってる人がいてもおかしくないもんね~。


次回は型取り用のシリコンをちゃんと購入したレビューをします。







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