2018年11月15日木曜日

ワックスペンのおススメ

ワックスペンで使いやすくおススメなのは?





前回記事で紹介した彫金用ワックス。



こういうロウを溶かして固めたようなもの


















原型制作に欠かせない物ですが、想像以上に硬かったりします。


それでスパチュラとか彫刻刀などを使って任意の形に削っていくのですが、そこで無くてはならないツールがもうひとつ。それは、


ワックスペン


です。ワックスはロウを溶かして固めたような素材なので、ワックスペンは熱によって造形ができる便利なツールです。



↓私が購入したのがコレ


ハープ ワックスペン





















本体がコンパクトで机の上でも場所をとらないし、パワーのオンオフが楽で、温度調節もわりと幅広くできます。

株式会社ハープのHPを確認しましたが、温度の正確な値は明言されていませんでした。

それでも弱めにするとワックスが溶けづらくなるし、強めにすればすぐ溶けるので問題ありません。



ペン先の先端工具のラインナップも9種類くらいあるでしょうか。



ハープ ワックスペン先端工具一覧





↓特に重宝するのが、尖っている先端工具。これは本体に付属しているので別売りで買う必要なし。





3種類くらい先端工具をそろえましたが、結局この尖っているやつばかり使っています。



ちょっぴりワックスを乗せたいときなどに役に立ちます。スパチュラは安物を購入しましたが、ワックスペンはわりと拘りたいところです。



使い方などは株式会社ハープのHPで紹介動画があります。


株式会社ハープ 直リンク



いきなり高い工具を使ったので安いワックスペンは使い勝手がわかりませんが、






こういう安物の電池式のワックスペンもあります。でもこれだと先端工具の形からするとただ溶かすだけでワックス造形はしづらいかもしれません。使ってないからわからないけど。







これなんてかなりよさげ。値段もハープ社製の半分くらいだし。





別売りの先端工具も6本セットで2000円とは。



ちなみにハープ社製の先端工具は1個で1000円前後するので結構馬鹿にならないです。
本体付属の尖ったペン先だけでも充分なんですが。


それでハープ社製の先端工具は高いので、だったら金属製の細いパイプを買って自分で先端工具を作っちゃおうと思い、ホムセンに細いパイプを探しにいきましたが、内径2mmの細いパイプって売ってないんですよね。


ネットでも探してみましたが内径2mmの金属製のパイプは見つかりませんでした。


これがペンを刺す部分



















電子ノギスで内径を測ると2mmでした。
売ってないんだよなあ。内径2mmのパイプ。



















結局本体付属の尖ったペン先しか使っていないので先端工具を種類を増やすことはあきらめましたけど。




ワックスペンを使っていてちょっと不便だなと思うのが、あっつあつになっているワックスペンの置き場所。


さきほどのハープ社のHPにワックスペン専用の「No.9100SA-5 ワックスペンスタンドⅡ」なるものを見つけたのですが、楽天にはありませんでした。


代わりに見つけたのが、これ。


Harp ワックスペン スタンド 9100SA-2 


















写真が小さくてよくわかりません。ハープ社HPにあった「No.9100SA-5 ワックスペンスタンド」よりも「Harp ワックスペン スタンド 9100SA-2」の方がたぶん古いと思われますが、「No.9100SA-5 ワックスペンスタンド」はあまり世の中に出回っていないのかもしれませんね。

楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングのいずれも売っていませんでした。




じゃああっつあつになっているワックスペンをどこに置いているかと言えば


「お玉置き」byDAISO 100円


















これで充分。全く問題なし。岡村隆が出てきて「無問題」と言ってくれそうなくらい無問題です。







それでどんな造形ができたの?と聞かれるとちょっとつらいですね。まだまだ私の技術が未熟なもので、、、、、。


箱座り猫。原型は作れても金属鋳造で
失敗を繰り返しなかなか製品化まで進まない





















これも箱座り猫。おや?ワックスの色が違うぞ?























ノルウェージャンフォレストキャットの置物の途中段階。
このあとちゃんと耳をつけてやっと製品化までこぎつけた
























緑のワックスと黒いワックスの話はまた別の機会に紹介したいと思います。


ノルウェージャンフォレストキャットの金属製の置物の話も別途します。






ロストワックス用のスパチュラを購入した話

スパチュラ購入時の注意






結局このブログはほとんど更新していませんでしたが、制作作業は着々と進行中。

前回記事が2018.7.15だったので4ヶ月ぶりの更新ですね。


アクセサリーを作るのにどういう素材で作るか?ですが、当初はワックス(蝋)で原型を作り、型取りをしてロストワックス法で925シルバーのアクセサリーを作りたかった。


自分でロストワックスをやるのはなにかと道具をそろえないと厳しそうだったので業者に頼んでもよかったのですが、まずは原型制作の腕が無いことにはどうにもなりません。




↑彫金用ワックスってこういうロウソクみたいなもの。





↑指輪を作りたかったら「チューブワックス」で探すと筒状のワックスがヒットします。



このワックスをワックスペンスパチュラで削って原型を作るんですね。


彫刻刀を持っていたので事足りるかと思いましたが、やはり細かい造形をするのにはスパチュラが必要だと思い、安物を購入。































いろんな種類の刃先があって良いのですが、使ってみてわかりました。


もち手の「柄」のほうにも刃先が付いているスパチュラは使いづらい。

細かい作業をする時にワックスに目を近づけているうちに持ち手側の刃先で目を突きそうになるからです。





夢中に作業しているうちに「ザシュ~~~~!!」っと目を突き刺す恐れがある。


























想像しただけで鳥肌が立ちますね。


まあ私が「先端恐怖症」なのかもしれませんが、正直持ち手側にも刃先があるスパチュラはおススメめできません。


ちなみに上で紹介している安物スパチュラセットは一見いっぱいのツールがあるように見えますが、


「これ刃先の形同じじゃね?」


と思われる刃先のダブりが結構あり、実際にワックスを削るのに使っているのはせいぜい5種類くらいだったりします。


でも同じ刃先が予備としてあると思えば良いので、自分の使いやすいようにダブっている刃先はやすりで刃先を削ってカスタマイズしやすいという利点もあります。






↑こういうのとかね。見た目カッコいいんだけどね。



で、どうしたかと言うと私が購入した安物のスパチュラセットは持ち手も部分が木製だったので、のこぎりで真っ二つにしてやりましたよえ~。


作業効率を下げる要因はすぐに対策しないとね。



↑情け容赦なく持ち手を真っ二つに切ったスパチュラ達。安物だから気軽にカスタマイズできる!



















↑その中で頻繁に使うものだけ木製パテで「つぎ木」したら使いやすくなりました。

















これからスパチュラを買おうとしていて「先端恐怖症」の方は片方にだけ歯(ツール)があるタイプを選んだほうが無難と思います。


持ち手が金属製だと真っ二つにするのもエネルギー使いますからね。



↓このあたりだと値段も手ごろだけど、種類が少ないなあ。





他にも探してみましたが思ったより片方にだけツールがあるスパチュラって売ってないんですね。



作業していて頻繁にツールを持ち替える内に目を突いたり手を切ったりって皆さんはしないのかも?





2018年7月15日日曜日

ホームセンターで売っているシリコン(シール用シリコン)で型取りはできるのか?




ホームセンターで売っている(シール用シリコン)シリコンで型取りってできるの?



前回記事では「おゆまる」と「型取くん」の比較をしてみました。結論では多分同じ素材なので買うならコスパの良い「おゆまる」の方が良いという内容でした。

結局その後「おゆまる」を使う機会も無く、型取りや原型作りにはどんな素材が向いているのか試行錯誤を繰りかえしています。

ブログを全然更新していなかったので、実際に試したのは大分前の話なのですが、これからいろいろな原型を作ってみたいとか複製するための型取りは何がいいのか?という情報を知っておいた方が何かと楽だと思うんですよね。

それで今回紹介するのは型取りする素材に関してです。

型取り用シリコンって東急ハンズとか通信販売でもいろいろ売られています。

でも結構値段が高いし、近所に東急ハンズが無いし手に入れるなら通信販売しかない。

でもホームセンターならある。ホームセンターで売ってるシリコンって型取りに使えないのだろうか?

ホームセンターで売っているシリコンっていわゆる「コーキング」「シーリング」「シール材」などと呼ばれている目地止め用のやつです。





↑こういうやつ


↑コーキングガンを使ってウニュウニュとシリコンを搾り出します。

















↑今回使ったのは「セメダイン8060」という
シリコーンシーラント。耐熱150度までなので、
今後作ろうとしている金属素材の
鋳造にも耐えられる?か試してみたかった。






















これなら値段も安いし一番の利点は「すぐ手に入る」ということ。




買ってからずっと放置していた【GSIクレオス】Mr.型取りブロックを今回初めて導入。以降かなり重宝しております。
Yahooショッピングで買うと結構安く手に入ります。(安いショップだと400円台から売られてました)



クレオス型取り用ブロック>>>楽天最安値
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クレオス型取り用ブロック>>>Yahooショッピングで探す





↑型取りブロックの土台も商品としてありますが、私は100円均一で買ったプラ版を下に敷いて、その上に型取りブロックを置いてから油粘土を敷き詰めています。




ブロックを組んだ際、その大きさに合わせて
100均プラ版を切って土台にしています

















ダイソーで買った油粘土100円で300g。
型取りの土台としては全く問題なし
















油粘土はちゃんと粘土ケースに入れて保存してます
















途中の工程の写真が無くてすみませんが、



1.型取りブロックを組む


2.大きさに合わせて土台となるプラ版を用意(一度作っておくと後で何度も使えます)


3.油粘土を土台として敷き詰める


4.型を取りたい原型を油粘土の中央に埋める



YOUTUBEでも「メタルジグ製作」などの動画がUPされているので型取りの順番はわかると思います。





今回は実験としてシルバーリングを型取りの原型として使ってみました。



原型となる物がまだ無かったので、シルバーリングを
型として使ってみた
















型取りブロック&粘土にシルバーリングを乗せてみた














シリコンシーラントで埋めてみた



















コーキングガンでシリコンシーラントをウニュウニュと流し込んでみました。


正直この時点で「たぶん上手くいかないだろうな」と思いました。


ウニュウニュと流し込んだ際の写真を撮っていなかったので伝えづらいのですが、

シリコンがもっとどろどろしていないと型に追随しない(細かい部分に入り込まない)ので型取りには向いてないなとこの時点で理解できました。


例えるならコーキングガンから出されたシリコンはところてんを天突き器から押し出すのと同じ感じです。




↑イメージ的にこんな感じ




だからだれもシーリング材で型取りしないのかぁ

と。上の写真ではなんとか型取りブロックに敷き詰めていますが、シリコンシーラントがドロドロではないので、プラ版などを使って練りこみつつ押し込みました。





シリコンシーラントで型取りしてみた結果


シリコンシーラントの説明欄に何時間で硬化するか説明が無かったので、大事をとってシリコン硬化に丸2日放置してみました。


表面は固まっているけど中身はどうなんだろう?





ダメだぁ。グチョングチョンだ























シリコンが糸引く位固まっていない






















なんとか指輪を救出






















まさに跡形も無い状態






















上記写真を見ても判るとおり、中のシリコンは全く硬化していませんでした。




ホームセンターで売っているシリコンで型取りはできるのか?結論


いわゆる型取り用シリコンは



主剤+硬化剤を混ぜることにより化学変化によって硬化


をするため、数時間で硬化するが、ホームセンターで売っているシール用のシリコン材は


空気に触れると硬化


の為、型取り用のシリコンとしては全く機能しない


・硬化に時間が掛かる(中まで固まるのにはいったい何日かかるか不明)

・原型に追随しない





だよね~。それができたらやってる人がいてもおかしくないもんね~。


次回は型取り用のシリコンをちゃんと購入したレビューをします。







ワックスペンのおススメ

ワックスペンで使いやすくおススメなのは? 前回記事で紹介した彫金用ワックス。 こういうロウを溶かして固めたようなもの 原型制作に欠かせない物ですが、想像以上に硬かったりします。 それでスパチュラ...